フィラリア予防でご来院いただく方へ
初めていらしていただく方は、これまでの予防歴(投与期間や薬の種類)が分かるようにしてご来院いただくとスムーズに進められます。
予防期間
千葉県北西部の例年通りの気候であれば、4月末~5月初め(蚊が吸血し始めてから1ヶ月以内)に投薬を開始し、11月末~12月初め(蚊が吸血しなくなってから1回)投薬して終了となります。
犬のフィラリア症の予防方法(BoehringerIngelheim社)より引用
血液検査
お薬で予防を始める際には必ず血液検査で感染していないことを確認する必要があります。検査をせずにいきなり投薬した場合、フィラリアに感染しているとショック等の致命的な状態になることがあります。
また検査は投薬直前の方が安全です。フィラリアは感染してから検査で陽性となるまでに5~6ヶ月かかります。千葉県北西部ですと11月半ば過ぎまで感染の可能性があります。
このことから
11月初めに感染していた場合
↓
3月(感染4ヶ月後)に検査しても陰性
↓
5月(感染後6ヶ月)の時点では陽性
↓
投薬すると重篤な副作用の可能性
ということになります。したがって検査は投薬直前に受けられることをお勧めします。
健診
フィラリアの血液検査の際に、肝臓や腎臓等の健診も希望される方は12時間以上絶食(午前中にご来院いただく場合は朝食を抜く等)させてご来院下さい。
6歳(人間だと小型~中型犬で40歳、大型犬では40代半ば)を過ぎた子は年1回、10歳(人間だと小型~中型犬で50代半ば、大型犬だと70代半ば)を過ぎた子は年2回の検診をお勧めしています。
予防の仕組み
どの薬の場合でも全くフィラリアが体内に入らないわけではありません。感染して血管に入る前の皮膚の中にいる幼虫を1ヶ月分まとめて駆除します。
そのため投薬の翌日以降は効果がありませんので、蚊を見かけなくなってから最後の1回を投与しないと感染の可能性が出てきてしまいます。
犬のフィラリア症(DSファーマアニマルヘルス)より引用